アスファルトフィニッシャーは、道路舗装で使われる「アスファルトを均一に敷きならす機械」で、道路工事の中心的な重機です。
設定された厚さ・幅・勾配で均一に敷きならす役割を担っています。
◆何をする機械?
ダンプトラックで運ばれてきた熱いアスファルト合材を受け取り、
1.前方ホッパーで受ける(合材の投入口)
2.コンベヤで後方へ送る
3.スクリードという装置で広げる(アスファルトの敷き均し)
4.厚み・幅・勾配を整える
という流れで、道路表面を平らに施工します。
その後、ロードローラーで締め固めて舗装が完成します。
◆主な構造
ホッパー
ダンプからアスファルトを受けるカゴのような部分。
コンベヤ・スクリュー
材料を左右均等に送り出します。
スクリード
最重要部分で、舗装面の厚さ・平坦性を決めます。
アスファルト合材が固まらないように一定の温度で加熱されています。
道幅に応じて幅を変えることが出来ます。
◆どこで使うのか
高速道路
一般道路
駐車場
空港滑走路
工場ヤード
など、アスファルト舗装を行う場所全般です。
◆アスファルトフィニッシャーの使い方
一部小型なものを除いて、運転は基本的に2名で行います。
車輌を操作する運転者とスクリードを操作する人に分かれて行います。
運転操作はある程度の経験が必要で、道路の状況や合材の流れなど
感覚的な部分も必要だと言われています。
職人さんが長年の経験を用いて、舗装の顔と言われている表層を綺麗に施工していきます。
昨今ではアスファルトフィニッシャーのICT施工も行われており、熟練のオペレーターの感覚に大きく依存していたものから脱却しようとしています。
ICT施工では、機械がリアルタイムで位置や高さを把握し、自動で舗装厚や勾配を制御します。
◆機械のサイズ
小型機は歩道や狭い道路向け、大型機は高速道路向けで数メートル幅を一度に舗装できます。
道路の幅に合わせて大小様々なサイズがあります。
舗装幅(m) 車輌重量(t)
①大型 2.5 〜 16.0 15.0 〜 30.0 高速道路、一般国道など
②中型 2.3 〜 6.0 11.0 〜 15.0 主要地方道など
③小型 2.3 〜 5.0 8.0 〜 11.0 市町村道、駐車場など
④ミニ 0.8 〜 4.0 2.5 〜 6.0 歩道、狭い路地など
よく一緒に使う機械
・ロードローラー(仕上げ転圧)
・モーターグレーダー(路盤整形)
・ダンプトラック(合材運搬)
◆まとめ
いかがでしたでしょうか。
アスファルトフィニッシャーとは簡単にイメージしますと、
「巨大なアイロンで、熱いアスファルトを均一に伸ばしていく機械」
というような感覚です。
舗装の品質はフィニッシャーの性能とオペレーター技術に大きく左右されます。
舗装工事において「道路の品質を決定する最重要機械」の一つであり、
その理由は、完成後の道路性能の多くが、“敷きならし段階”でほぼ決まってしまうからです。
◎フィニッシャーが悪いと起きる問題
1.路面の凹凸
車が跳ねる、騒音増加、水たまり発生。
2.舗装厚不足
寿命低下、ひび割れ、わだち掘れ。
3.温度ムラ
締固め不足 → 早期破損。
4.継ぎ目不良
施工ラインが弱点化。
これらは完成直後は目立たなくても、数年後に大きな差になります。
ここで精度が悪いと、後工程では完全に修正できません。
そのため舗装工事では、
「ローラーより先に、フィニッシャーで品質が決まる」
と言われることもあります。
皆様が安心、安全に道路を使用でき、快適な生活を送れるよう
日々精進していきたいと思っております。
株式会社 弘和道路

