今回は『路床』の上に設けられる『路盤工』について
お話ししたいと思います。
路盤とは、表層及び基層に均一な支持基盤を与え、上層からの交通荷重を
分散して路床に伝えるという、これもまた重要な役割を持つ層です。
路盤は一般に『上層路盤』と『下層路盤』の2層に分けます。
通常用いられる路盤材として、
『下層路盤』・・・クラッシャーラン(C-40、RC-40等)
『上層路盤』・・・粒度調整砕石(M-25等)
が使用されます。
・クラッシャーランとは
路盤材に用いられる砕石の一種で、岩石等を破砕機で砕いただけのもの。
粒の大きさを揃える必要が無いため、比較的安価。
・粒度調整砕石とは
同じく砕石の一種で、岩石や玉石を破砕機で砕いた後、『ふるい』にかけて
粒の大きさを一定に揃えた砕石。
この砕石工場などで製造された材料をダンプトラックで搬入し、
モータグレーダーで敷均し、ローラーで転圧する
というのが、一般的な施工手順です。
路盤はその上の基層、表層を支える基盤であります。
しっかりと締固める事が重要です。
路盤工を行う上での留意事項は以下の通りです。
1.規程の締固め度を確保するために、最適含水比付近で施工する。
2.縁端部や構造物付近は弱点となりやすいため、入念に締固める。
3.締固めには2種類以上のローラーを併用することが望ましい。
4.表層の平坦性と材料の無駄遣いを低減するため、平坦に仕上げる。
以上のことを意識しながら施工することが大切です。
普段私たちが接している舗装版をしっかりと支える、『路盤』のお話をさせて頂きました。
少しでも興味を持って頂けると幸いです。
皆様が安心、安全に道路を使用でき、快適な生活を送れるよう
日々精進していきたいと思っております。
株式会社 弘和道路