道路の仕組み ②路盤工

今回は『路床』の上に設けられる『路盤工』について

お話ししたいと思います。


路盤とは、表層及び基層に均一な支持基盤を与え、上層からの交通荷重を

分散して路床に伝えるという、これもまた重要な役割を持つ層です。


路盤は一般に『上層路盤』と『下層路盤』の2層に分けます。

通常用いられる路盤材として、

『下層路盤』・・・クラッシャーラン(C-40、RC-40等)

『上層路盤』・・・粒度調整砕石(M-25等)

が使用されます。


・クラッシャーランとは

路盤材に用いられる砕石の一種で、岩石等を破砕機で砕いただけのもの。

粒の大きさを揃える必要が無いため、比較的安価。


・粒度調整砕石とは

同じく砕石の一種で、岩石や玉石を破砕機で砕いた後、『ふるい』にかけて

粒の大きさを一定に揃えた砕石。


この砕石工場などで製造された材料をダンプトラックで搬入し、

モータグレーダーで敷均し、ローラーで転圧する

というのが、一般的な施工手順です。


路盤はその上の基層、表層を支える基盤であります。

しっかりと締固める事が重要です。

路盤工を行う上での留意事項は以下の通りです。


1.規程の締固め度を確保するために、最適含水比付近で施工する。

2.縁端部や構造物付近は弱点となりやすいため、入念に締固める。

3.締固めには2種類以上のローラーを併用することが望ましい。

4.表層の平坦性と材料の無駄遣いを低減するため、平坦に仕上げる。


以上のことを意識しながら施工することが大切です。



普段私たちが接している舗装版をしっかりと支える、『路盤』のお話をさせて頂きました。

少しでも興味を持って頂けると幸いです。


皆様が安心、安全に道路を使用でき、快適な生活を送れるよう

日々精進していきたいと思っております。



株式会社 弘和道路