道路の一般的な舗装構成をご紹介したいと思います。
普段使う道路が一体どんな構造をしているのか簡単に説明すると、
このようにいくつかの層に分かれています。
表層・・・・道路の顔と言える一番上の普段接するアスファルトや
コンクリートで出来ている部分です。
交通荷重を分散させたり、排水性を高めたりと用途に応じて
様々な加工がされます。
安全で快適な走行が出来るよう、平坦性が求められます。
基層・・・・「表層」の下にある層で表層から伝わる荷重を更に分散させ
均一に下の「路盤」へと伝えます。
上層路盤・・2層に分かれた路盤の上の部分です。分けることでクッション的
な役割を担います。
道路表面に近いため、支持力の高い砕石が使われます。
例えば、砕石後にふるいにかけられた「粒度調整砕石」や
砕石にセメントや石灰を配合した「安定処理材料」などが
用いられます。
下層路盤・・2種類の路盤の下の層です。
岩石や玉石を砕いた「クラッシャラン」が使われることが
ほとんどです。クラッシャランは粒の大きさがバラバラな
ため、比較的安価な砕石です。
この2層の路盤は道路の耐久性や支持力を高めるために
とても重要な役割を担っています。
路床・・・・舗装の最下層には、路床と呼ばれる土で出来た層があります。
表層にかかる交通荷重は、上層から下層に伝わることにより
荷重を分散していきます。
その荷重を最後に受ける役割を持つ非常に重要な部分で、
1mほどの厚さをもつ地盤に近い層です。
このように、一言に道路と言っても様々な要素が集まって出来ています。
道路を作るとはどういった工事をイメージされるでしょうか。
舗装工事というと表面のアスファルト施工を思い浮かべるかもしれません。
実は良い道路を作るには、その下に締め固まった路盤が必要で有り、
更にその下に安定した支持力を持つ路床が必要です。
現代日本の道路は世界的にも高い品質を誇り、最新設備や研究の成果により
様々な要素に適した道路を作れるようになりました。
次回は各層の施工方法や手順などご紹介できたらと思っております。
皆様が安心、安全に道路を使用でき、快適な生活を送れるよう
日々精進していきたいと思っております。
株式会社 弘和道路