道路の仕組み ①路床工

アスファルト舗装の施工手順についてお話ししたいと思います。

今回は道路の基面となる『路床』を作ります。


路床とは舗装を支持している地盤の約1mの部分です。

路床の更に下を路体と言います。

また、道路の交通荷重の分散を期待するために、原地盤改良をし、

その改良した層を構築路床、その下部を路床(原地盤)といい、

併せて路床といいます


路床の作り方はまず、

ブルドーザー、又はモーターグレーダーで敷均してローラーで転圧します。

基本的には盛土や切土が行われた後から路床工は行われます。

場合によっては置換工法や安定処理工法で路床の強化をした後に、

路床整形をを行います。

路床は施行の基準となります。いくつかの注意点を意識して施工を心掛けて

いかなければなりません。


1.路床土を乱さないよう、必要以上の重機作業は避ける。


2.支持力が均一になるよう、軟弱盤、盛土部分等は入念に締固めるか

 改良をする。


3.路床整正後に作業者を通す場合は、下層路盤の一層目を仕上げてから。

以上の注意点を心掛けながら作業をすることが大切です。


路床は道路の基礎となるとても大事な部分です。

もし軟弱な箇所があると、のちに致命的な影響を及ぼす可能性があります。

しっかりと※プルーフローリング試験を実施し、自身の目で確かめるようにしましょう。


※プルーフローリング試験とは

 施工した路床にダンプトラック等を走行させ、輪荷重による表面の沈下量を

 観測し、不良箇所を早期に発見する試験工法です。


以上、普段私たちが接している舗装版からははるかに深い、路床の施工についてお話しさせて頂きました。

少しでも、興味を持って頂けると嬉しく思います。


皆様が安心、安全に道路を使用でき、快適な生活を送れるよう

日々精進していきたいと思っております。



株式会社 弘和道路