舗装業と天気の関係

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。


すっかりと寒くなり、朝は車のフロントガラスが凍っていることが当たり前となりました。

栃木県では2月2日の日曜日、節分の日に雪予報が出ています。

日曜日というのがまだ良かったかなと思いました。比較的お休みの方が多いと思われます。

どれぐらい降るのかまだ情報が少ないので詳しくは分かりませんが、

不要不急の外出は避け、自宅でゆっくり過ごそうかと思っています。

今冬はまだ宇都宮市では積もるほどの雪は観測されていないので、

もし積もったならば初ですね。

雪そのものは個人的にはとても好きなのですが、どうしても社会に影響を

及ぼしてしまいますのでなんとも歯がゆい限りです。

週明けに影響しないよう、雪かきの準備だけはしっかりしておこうと思いました。




◆舗装業にとっての雪の影響

 実は道路舗装業にとって雪はとても影響の大きいものです。

どういったリスクがあるのか、いくつかご紹介させていただきます。


1.作業の遅延

雪や凍結は、舗装作業を行うための適切な条件を整えるのが難しくなります。舗装は温度や乾燥した天候が重要なため、雪が降ると作業が一時的に停止することが多いです。


2.舗装材料への影響

アスファルトやコンクリートの舗装材料は、低温では硬化が早くなります。

凍結した表面に舗装を施したり、均す前に固まったりすると凸凹が出来てしまい、

後々の品質に影響を与える可能性もあります。


3.安全リスク

雪や氷による滑りやすい作業環境が、作業員の安全を脅かす原因にもなります。現場での転倒や事故を防ぐために、特別な注意が必要です。


4.舗装の劣化

雪が解けて水分が舗装に浸透し、再凍結を繰り返すことで、舗装材が膨張・収縮し、ひび割れが発生することがあります。これが長期的に見ると、舗装の耐久性を損なう原因になります。


5.除雪作業の必要性

雪が積もった場合、舗装の上に積雪を取り除くための作業が必要です。これも追加のコストと労力を生む要因となります。


冬季は、舗装業にとって特に厳しい時期であるため、効率的な作業計画や、適切な防寒対策、品質管理が重要になります。


 決算期と新年度の関係から舗装業界の冬は繁忙期です。

宇都宮市は毎年それほど雪の被害はないのですが、それ以上北側に位置する

塩谷町や那須塩原市、日光市などでは今年も雪による影響は大きいです。

弊社も栃木県全域で仕事をさせていただいておりますので、毎日天気には気を張っています。




◆舗装業と天気

 舗装業界と天気はとても密接な関係にあります。

舗装作業というのは天候に大きく影響されるため、作業を計画する際には

天気予報を常にチェックする必要があります。

屋外での作業がほとんどなので当然と言えば当然なのですが、

舗装業に関わる人全てが、今日の明日の、1週間から2週間先までもの天気予報を

工程と照らし合わせながら常に考えています。


以下は、舗装業界と天気の関係についての主なポイントです。


1. 気温の影響

高温:アスファルト舗装は、高温が必要ですが、あまりにも高温になると、

   アスファルトの温度が下がりにくく、交通開放までの時間が掛かってしまいます。

   アスファルトは搬入時に160℃±15℃、敷き均し時には110℃を下回らないように

   します。二次転圧に110℃~140℃で行います。二次転圧終了温度は

   一般に70℃~90℃になります。

   そして、交通解放は舗装表面が50℃以下になってから行います。

   真夏の時期には大きな送風機などを利用して、温度を下げる作業を行います。

   また、作業員の安全にも影響が出ることがあります。

低温:低温(特に5℃以下)になると、アスファルトが冷えて固まってしまうため、施工が遅れ                                    

   品質が低下する可能性があります。冬季は舗装作業が難しく、施工が延期されることも

   あります。


2. 雨の影響

雨天:舗装作業中に雨が降ると、アスファルトが水分を吸収してしまい、舗装がうまく定着し

   ないことがあります。特にアスファルトがまだ温かい状態で雨にさらされると、品質が

   落ち、早期にひび割れが発生することもあります。雨天の予報がある場合、舗装作業は

   延期されることが多いです。


3. 風の影響

強風:強風が吹くと、アスファルトの表面が早く冷えてしまう可能性があります。また、風に

   よってアスファルトの温度管理が難しくなり、施工不良を引き起こすことがあります。

   風の強い日は、施工を控えることがあります。


4. 湿度の影響

高湿度の環境では、アスファルトの乾燥が遅れ、施工後に問題が生じることがあります。また、湿度が高いとアスファルトが冷えにくくなるため、施工完了後の硬化に時間がかかることがあります。


5. 雪や氷の影響

冬季に雪や氷が積もっていると、アスファルト舗装作業を行うことができません。凍結した道路で作業することは危険であり、また、凍結した地面にアスファルトを敷いても定着しにくいため、施工の品質が悪化する可能性があります。



まとめ

いかがでしたでしょうか。

舗装業界では、天気が施工に直接影響を与えるため、作業は天候に合わせて計画されます。特に気温、雨、風、雪、湿度などが重要な要素となり、悪天候の場合は施工が延期されたり、品質管理が難しくなることがあります。そのため、天気予報の確認は非常に重要な作業の一環となっています。





本年も皆様が安心、安全に道路を使用でき、快適な生活を送れるよう

日々精進していきたいと思っております。




株式会社 弘和道路