夏の災害 雷

 7月1日から全国安全週間の本週間となります。

それに伴い、先日安全講話を拝聴して参りました。


 今回のテーマは『防災』です。

栃木県は内陸であり海無し県なので、津波の心配は無いかもしれませんが、決して災害の少ない県ではありません

 弊社の構える宇都宮市ではその地理的特性から雷の発生が多く、「雷都」として知られています。

宇都宮地方気象台によると、4~9月の雷発生日数の平年値は24.2日となり、全国最多となっております。

 栃木県は北側に日光連山や那須岳などの山地が連なり、南側は平野部となっております。南寄りの風が入りやすい地形となっており、暖められた空気が山の斜面に沿って上昇し、雷雲が発生する…という仕組みになっております。


 雷から想像される災害は、「落雷」「停電」「ゲリラ豪雨」などなど、予想できるものがたくさんあると思います。



・「落雷」は人の命を脅かします。


 現場作業は屋外であることが多いです。

地震、雷、火事、親父と古くから言われてきているように、雷は怖いものです。

直撃してしまうと大電流が体内に流れるため、死亡する可能性が極めて高く死亡率は70~80%であることが統計結果から推定されています。

 雷は雷雲の位置次第で、平野であろうが山岳であろうがところ構わずに落ちます

雷鳴が聞こえるなど雷雲が近づいてきているときは、


1.安全な空間へ避難

 グランドやゴルフ場、砂浜や海上やプールのような開けた場所、そして山頂など高いところなどでは、人に落雷しやすくなります。

 鉄筋コンクリート建築、自動車、列車の内部は比較的安全な空間です。工事現場などでは車両が避難する空間としては最適ですので、雷鳴が響いてきたらすぐに移動しましょう。


2.安全な空間に避難できない場合の対応

 近くに安全な空間がない場合は、電柱、煙突、鉄塔、建築物などの高い物体のてっぺんを45度以上の角度で見上げる範囲で、その物体から4m以上離れたところ(保護範囲)に退避します。

 感覚的に45度以上の角度は分かりづらいと思いますので、とにかく高い物から遠くに離れるのが有効だと思います。

そして、高い木の近くも危険です。

 4m以上離れ、且つ姿勢を低くして持ち物は体より高く突き出さないようにします。

雷の活動が収まり、20分以上経過してから安全な空間へ移動をしましょう。

 ただし、保護範囲に退避していても、落雷地点の近くで座ったり寝転んでは駄目です。と、地面と接触している部分にしびれ、痛み、火傷が発生し、時には歩けなくなることもあるようです。


 これからの季節は雷の発生が増えてきます。

こういった雷対策が、国土交通省の気象庁のホームページに掲載されていますので、一度確認してみるのがよろしいかと思います。

 自然災害にはどうあがいても太刀打ちできない時があります。

自分や家族、仲間たちを守るためにも防災に関する知識は日々、蓄えていけるよう努めていきたいと思います。


株式会社弘和道路