先日は宇都宮でも久しぶりに雪が積もりました。
仕事からの帰り道、道路の区画線が雪で埋もれてしまい
見えにくくなっていました。
対向車が見えにくいセンターラインを超えて、
私の車に寄ってきたときはヒヤッとしました。
お互いゆっくりと安全な速度で走っていましたので、
大事には至りませんでしたが、雪の中での運転の怖さを
改めて感じた出来事でした。
その日宇都宮では、午後4時までの間に49件のスリップ事故が
発生しました。
内、18件はスタッドレスタイヤなどの滑り止め対策をとっていなかったとのことです。
他の地域のニュースでも、ノーマルタイヤでスタックした車が
立ち往生し、長い行列が出来てしまっているのを観ました。
自分は大丈夫、まさかそこまでのことになるわけがない、
人は誰しもがこの感覚を持っており、先入観や思い込み、直感などで行動・判断を繰り返してしまいます。
この、「正常性バイアス」が安全管理を行う上で非常に危険なものであります。
先日、工事現場の安全パトロールに行って参りました。
私はこの正常性バイアスを気にしながら危険箇所がないか周囲を見て回り、この現場、それから今後の参考になるようにと思いながらパトロールに精を出していました。
普段と違う雰囲気に作業員の方々も緊張したでしょうが、少しの間だけお付き合い下さいました。
建設現場は常に危険と隣り合わせです。
しかし、安全を怠ることなく管理をしっかりと行えれば
未然に防げることばかりです。
作業員の皆さんはプロなので、安全を意識しながら常に作業を行って頂いていますが、外から俯瞰的に見た方が気づく事が有ったりもします。
・作業に集中しすぎて建設機械に近づきすぎてはいないか
・他の作業に気を取られ、スコップなどの道具をみだりに
足下に置きっぱなしにしていないか
・しっかりと警備員が誘導してくれてはいるが、作業員も
歩行者や一般車両に気を配れているか
たらればも挙げればいくらでもありますが、安全を気にしすぎるなんて事はありません。
地域の方々、近隣の方々の協力があって我々はいつも安全に、スムーズに作業をさせて頂いております。
建設現場全体の安全を管理することが、使命でもあるのです。
労働災害の分野でよく知られている『ハインリッヒの法則』
というのをご存じでしょうか
1件の重大事故の背後には、重大事故に至らなかった29件の軽微な事故が隠れており、更にその背後には事故寸前だった300件の異常(所謂、ヒヤリハット)が隠れているというものです。
この法則の示す教訓は、大事故を未然に防ぐためには、日頃から不注意、不安全な行動による小さなミス、ヒヤリハットが起きないようにすることが極めて重要で有り、その情報をできるだけ早く把握、共有し適格な対策を講じることが必要である。
ということです。
いつも通り、普段通りが続くと気を抜いているわけではありませんが、見落としてしまう事があったりもします。
こうした安全パトロールが、気を引き締め直すのにとても重要な事だと改めて感じました。
今後も安全第一を掲げ、皆様にとって住みやすい街になっていけるよう精進していきたいと思います。
株式会社 弘和道路